全国でも有数の港町である焼津。焼津というネームバリューはよその町へ行くと肌で感じることができます。「あー、あの漁港で有名な」とか「いつもおいしい魚食べてるの?」など、ちょっぴり誇らしい気持ちになりました。そんな焼津が私は大好きです。

まだ装備もおぼつかない頃の漁船で、世界中の海を走り回っていた焼津の漁船。「第五福竜丸」のような悲劇もありましたが、おかげで焼津の水揚げは全国一となり、名前が知れ渡るようになりました

しかしそのみんなが知っている「焼津」は一朝一夕で作られたものではなく先人たち、それもそう遠くはない世代の漁船の方々の功績によるものであると思います。

自分が水産加工に携わるにあたり、自分たちの役割は、「魚の価値を高める」ということだと考えています。漁師たちが命がけでとってきてくれた魚を加工によって更に美味しく、食べやすく、消費者に喜んでもらえるようにできればと考えています。

現状、水産資源の枯渇が危惧されています。資源を限り有るものとして捉え、加工により価値を高め喜ばれるものにして、無駄なく消費者に渡していく、先人たちから受け継いできた水産都市「焼津」に、加工という形で貢献して後世に伝えていければ、と考えています。

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